PMSの基礎知識

PMSとは?

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生理前になると心身不安定な状態になる…といったことが続いているなら、PMSの可能性があります。

「生理もPMSも毎月のことだから」「とりあえず毎月やり過ごす」といったように、つい仕方のないことのように思ってしまいますよね。

ですが、PMSについて知り、対処法を知れば、PMSの症状は改善できます。

PMSに影響されなくなるので、QOL(Quality of Lifelity of Life=生活の質)も今よりグッと上がるはずです。

そのために、まずはPMSについて知っていきましょう。

PMSとは

PMSとは「Premenstrual Syndrome」の略で、和訳では月経前症候群といいます。

生理がくる1週間~3日前ぐらいになると、心身不安定な状態になる症状のことです。

イライラしたり、落ち込みやすくなったり、不安になったり、疲れやすくなったり、肩や首のコリがひどくなったり…と、PMSの症状は人によってさまざま。

生理前になると症状が現れ、生理が始まるとまるで嘘だったかのように治まります。

PMSは生理に向けた女性ホルモンの変化によって現れる症状のため、女性特有の症状です。

 

「私はPMSなんて全くないです」という人も、実は、女性であれば誰でも大なり小なりPMSの症状はあります

“ない”のではなく、症状が軽いので“気付いていない”んです。

症状が軽いため、「仕事が忙しいから今日はちょっと疲れてるな」「昨日は少しイライラしたけど今日はいつも通り」といったように、自分の身体的・精神的症状をPMSのせいだと気付かないのです。

つまり、

  • どのような症状が出るのか
  • 症状の強さ
  • 症状の出る期間

これらに個人差があるため、PMSを自覚していない人も多いんですね。

 

PMSは自覚できるほどに症状が複数出たり、症状が強く出たりする人にとっては毎月憂うつなものです。

“女性ホルモンの分泌量の変化は、生理に向けての準備。”

”だから自分の体にとって必要。”

そう分かっていても、PMS期間は日常生活でうまくいかないことが増えて困ることも多いです。

PMSの自分の体や心の状態を知って、1つ1つ対処していけば症状は改善できます。

女性ホルモンの分泌量の変化も穏やかになり、普段のコンディションもさらに安定します。

PMSと向き合えば、悪いことばかりではなく自分にとってプラスになることも実はたくさんあるんです。

まずはPMSの基本的な知識と自分のPMSについて知っていきましょう。

PMSの症状はさまざま

PMSにはさまざまな症状があり、人によって出る症状や症状の強さも違います。

1つだけ症状が出る人もいれば、いくつも症状が出る人も。中には日常生活に支障をきたす

ほど症状が重く、寝込んでしまう人もいます。

身体的症状 例

疲れやすい・体がだるい・むくみ・胸が張る・眠い・眠れない・肌が荒れる・肩や首がこる・体重が増える・食欲が増える・味覚が変わる・吐き気がする

精神的症状 例

イライラする・不安を感じやすくなる・涙もろくなる・悲観的になる・自己嫌悪に陥る・細かいことに過敏になる・考え方が極端になる

nana
nana
症状の数は驚くほどたくさんあります…。症状の強さが人それぞれなのは生理痛と似ていますね

PMSの症状が出る時期

ホルモン・基礎体温・PMSの関係のグラフ

PMSの症状が出る時期は、生理前の1週間~3日前ぐらいです。

ただし、これにも個人差があり、早い人だと排卵後にすぐ症状が出始める人もいます

女性ホルモンのバランスや体調、ストレスなどのさまざまな要因によって、PMSの症状の出る時期は変わるんです。

人によって症状の出る時期が違うため、PMS期間が短い人もいれば長い人もいます。

生理が始まるとPMSの症状は治まりますが、もしも

生理が始まっても症状が治まらない

生理前に関係なく、ずっと症状が出ている

この状態なら要注意。

PMSではなく他の病気の可能性もあるため、病院を受診しましょう。

症状記録をつけて自分のPMSの症状やサイクルについて知っておけば、病院で症状を伝えるときもスムーズです。

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PMSが起きる理由

PMSがなぜ起きるのかについて、残念ながらはっきりとした原因はまだ分かっていません。

生理に向けて女性ホルモンの分泌量(ホルモンバランス)は変化する。

そのホルモンバランスの急激な変化に体や心がついていけず、うまく対応しきれないためPMSが起きる。

というのが、今の最も一般的な考えです。

女性ホルモンの分泌量は生理周期に合わせて変化します。

分泌量の変化(増減)が穏やかであれば、ホルモンバランスの変化も穏やかに。

ですが、体や心の不調はホルモンバランスに大きく影響します。

  • 精神的ストレス
  • 偏った食生活
  • 冷え
  • 睡眠不足

など、ホルモンバランスが崩れる原因は日常生活にたくさん潜んでいるんです。

 

なので、その原因を取り除くこと。

つまり、体調を整えてストレスを消化することです。

女性ホルモンの分泌量も穏やかになり、ホルモンバランスが安定するため、生理前に急激に変化することはありません。

PMSの症状もかなり軽減するはずです。

体や心の不調を1~2日ですぐに解消!というのは難しいですが、不調を解消する1つ1つの対処法は誰でもできることばかり。

不調が解消されればホルモンバランスは必ず安定するので、できそうなことから始めてみましょう。

症状を改善する方法

PMSの症状がさまざまであるように、その対処法もさまざまです。

例えば、

冷え性

温活する

疲れやすい

人混みは避けて家でゆっくり過ごす

PMS期間中は残業を減らすなど仕事量を調整する

運動して基礎体力を上げる

不安になる

お風呂やアロマでリラックスする

といったように、症状によって改善するための対処法も変わります。

 

症状を改善するための手順は以下の通り。

  1. 症状記録をつけて、PMSが始まると自分にどのような症状が出るのか知る
  2. それぞれの症状への対処法を試す
  3. 1週間後・1ヶ月後…と定期的に、症状が軽減したり解消されたかチェックする

症状によっては、改善するまで根気強さも必要です。

特に、PMSの女性に多い“冷え性”。

冷え性は1~2日ですぐに改善できるものではなく、コツコツ温活を続けることで冷えにくい体が作られます。

これは続ければ必ず改善できるものなので、少しだけ頑張って続けてみましょう。

「温活」や「基礎体力を上げる」などコツコツ型の対処法とは別に、PMS期間の体と心を休ませるリセット型の対処法はすぐに効果が得られます

「PMS期間はゆっくり過ごす時間を増やす」・「お風呂やアロマでリラックスする」などです。

PMS期間は体も心も緊張した状態なので、それを解きほぐすことはとても有効

普段よりも休むことを意識して、体と心の緊張をリセットしましょう。

nana
nana
対処法はあれもこれも1度に始めるとストレスにつながりやすいです。できそうなものから1つずつ取り組んでみましょう
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